フランツ カフカ の、変身。“平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは、気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫へと変わった自分を発見する。”
なぜカバーが松山ケンイチなのか意味不明だが、どう評価すべき本なのかね。悩む。悩むほどのややこしさはないのだけれど。直観的には、ザ・フライみたいなイメージ。主題的には、認識の相克ということ。自己の認識と他者の眼とのあいだに横たわる軋轢みたいなものを扱った作品。ほんとに「作品」という言葉が合う小説で、寓話的実験的な作り。
ものすごく平たく云うと、世の中絶対的真理とか真実なんてものはなくて、それを語る奴は嘘ですよ、っていうことなんじゃないか。鳥は人間の見えない色彩を見ることができるんだよね。