前島太一の、日本一メルセデス・ベンツを売る男。ジェシー・リバモアの欲望と幻想の市場
の中で、「人が欲しくもない物を売りつける商才を持つ男」が出てくるけど、率直にいってそのようなトレードのヒントになる要素を期待して読んだ俺のもくろみはもろくも崩れ去ったわけだが、この楽天の三木谷浩史似のシブイおじさま、さすがに時間管理などは徹底している。要は、セールスは誠心誠意やんなきゃトップになれん、と。当たり前のことが書いてある。
しかしそこにくると、トレーダーという職業は誠心誠意やったからといってそれに比例して成果がついてこないので辛いのだね。たしかに一生懸命やらなきゃいけないんだけど、それは例えば「ファンダメンタルズを勉強し尽くす」とか「一日10時間みっちり相場をモニターする」とかいうことでは報われないのだ。他人が学んでいないことを学ぶことが大事で、そのためには考え方や感じ方を変えなければならない。
否、エド・スィコータ風にいえば、勝者が考え方や感じ方を望ましい方向に変化させるのではなく、考え方や感じ方が優れる者が勝つ。努力なしには勝者になれないが、才能が大前提。